中国の住環境のあれこれ

中国の住環境のあれこれ

投稿日:2024年10月31日 カテゴリー:雑談
ID:91226 投稿者:開発課

你好,我是开发部生产组的山田。

って、ちょっとイキってみました。改めまして加工場の山田です。

実は先月16日から、中国の自社工場に技術指導員として出向し、駐在しております。

山田を中国語で言うとシャンティエンというらしく、そう呼ばれています()

中国に来て1ヶ月が過ぎましたが、場所が変われば常識も異なりますし、生活様式も微妙に異なります。正直なところ、仕事に慣れるというよりは、環境に慣れることに注力する日々でした(汗)。

ということで今回は、趣向を変えて、知っているようで意外と知られていない中国の住環境について3つご紹介したいと思います。

 

1つ目は、住居にバスタブが基本的に設置されていないことです。一般的にシャワーのみで、トイレとシャワー室が一体となっています。

ちょっとリッチな物件

一般的な物件

一枚目の写真のように、トイレとシャワーがガラス一枚で仕切られている物件もありますが、二枚めの写真のように(私のアパートのシャワーです)、大半は便器の真横に仕切りもなくシャワーが設置されており……そう、シャワーを浴びると部屋全体がびしょびしょになり、当然トイレもその犠牲になってしまいます。トイレの蓋は必ず閉めなければなりません。

この違いは、入浴に対する文化の違いからきているようです。日本では身体の清潔さの確保に加え、湯船に浸かって温まりリラックスするという習慣がありますが、中国では単に身体を清潔に保つことが目的であり、シャワーで十分とされています。これが理由のようです。

 

2つ目は、なんとトイレに紙を流してはいけないんです! もちろん水洗トイレではありますが、紙を流してしまうと配管詰まりの原因になり、大変なことになります。そのことを知らず、駐在初日に、習慣で紙を流してしまい、バッチリ詰まらせてしまいました(汗)。これが最初の大失敗でした。

その理由は、水圧が弱いことと、トイレットペーパーと呼ばれる紙であっても水に溶けにくい素材でできていることです。 「流さず備え付けのゴミ箱に入れる」のが中国の一般的常識でした。しかし、染みついた習慣を変えるのはなかなか難しく、無意識に何度か紙を流してしまいましたが……。

 

 

最後は、防犯意識の高さが伺える玄関ドアについてです。

玄関ドアのドアノブが無い、もしくはあっても回らないダミーのノブが付いていて、実際に機能するのは内側のノブのみという形状になっています。外から入室する際は、鍵を差し込んでロックを解除し、その状態で鍵を引き手として使用することでドアを開けます。 これはオートロックのような仕様であり、防犯性を重視した「防盗门」と呼ばれる設計だそうです。

もし鍵を忘れて扉を閉めてしまったら、スペアキーがない限り、鍵を壊すことになるそうです。そのため、外出する際は鍵を確認し、未だに緊張しながら玄関を出ています。

実は外側のレバーは回らない

意外と知らなかった内容ではないでしょうか?

中国の住環境は、日本と比べて驚くことがたくさんあります。文化や習慣の違いを知ることは、異文化理解への第一歩とも言えるので、楽しみながら慣れていこうと思っています。

 

最後に、嬉しい発見を一つご紹介させていただきます。日本の方が空気が澄んでいるはずなのですが、不思議なことに中国では美しいマジックアワーに遭遇する機会が非常に多いのです。広大な大地の影響なのでしょうか。朝日や夕暮れ時に見られる幻想的な空の彩りは、一日の始まりや仕事帰りの心を癒してくれます。

 

開発課 加工場 シャンティエン

«  |  »

■アーカイブ
サイト内の掲載内容の無断転載を固く禁止します。 Copyright OK-DEPOT ブログ All Rights Reserved.