こんにちは、OK-DEPOTのナカジママスミです。
無垢建具や無垢床材にあこがれるけれど、メンテナンスが大変なのでは?というご質問をいただくことがあります。
プリント貼りの床材やフラッシュドアと比べると、手間がかかるイメージがあるかもしれません。
木製の建具や床材は、木材の本来の特長として調湿機能があるため、素材としてどうしても反りや歪み、ひび割れが発生したり、節が欠けた部分を埋めたり、作るときにも気を使い手間がかかります。
それでも無垢材を使用した建具や床材を、植物オイル塗装でお勧めする理由のひとつとして、
「メンテナンスをしながら末永くご使用いただける」
という大きな特長があるからです。
無垢材は樹種によって硬さに違いはありますが、
生活するうちに、凹みや傷が発生することも、汚れが染み付いて落ちない場合もあるかと思います。
ウレタン塗装のように樹脂の塗装膜ができる塗装仕上げは、確かに汚れには強いのですが、
補修や再塗装をするには少し不向きです。
(木の表面を覆う塗膜を全て落とす必要があるからですね)
そんなときも、植物オイル塗装した無垢材であれば汚れた部分を少しペーパーで削り、
メンテナンス塗装が可能と、補修がしやすいのです。
本日は無垢材のメンテナンスに関するご質問を集めてみました。
質問1:日常における注意点を教えてください
日常的なお手入れは、掃除機がけと乾いた雑巾での乾拭きが基本です。
普段のお手入れのポイントは、大量の水を含んだ雑巾を使用しないこと。
木が水分を吸収してしまい、表面の毛羽立ちや白濁、あばれの原因になりかねません。
水拭きをする場合は、しっかりと絞った雑巾で拭くようにご注意ください。
・水をこぼしたまま放置しますと、シミや汚れの原因となりますので、速やかに拭き取ってください。
・通常の床には、ホットカーペットやヒーターなどの熱が直接あたる場所には断熱性の高いマットを敷いてご使用ください。そりや割れの原因となります。
・天然木材ですので、紫外線などで日焼けをしたり、自ら変色していきます。カーテンなどで保護してください。(照明でも日焼けします)
・椅子など、動きの激しい場所や加重のかかる場所にはフェルトを貼る、マットを敷くなどで足元を保護してください。
質問2:お醤油やコーヒー、マジックなどのしつこい汚れが付いてしまった場合
「LOHAS OIL(ロハスオイル)」または「木塗油(きとゆ)」で雑巾拭きをして汚れを取り除いてください。
それでも取れない場合は、その部分を#180程度のヤスリで削り落してから、#240から#320程度のヤスリで木地調整してください。
研磨して汚れを取ると、一緒に塗料も取れてしまいます。
その部分に、自然塗料やワックスをすり込むように塗ってください。
ペットの排泄物などの汚れも、同じ方法で補修できます。
質問3:フローリング全体のメンテナンス時期の目安を教えてください
全体的に汚れが気になるようになった場合、または水をこぼして木部に水がしみ込んでしまうようになったときがメンテナンス塗装の目安です。
(ご家庭の使用程度によりますが、1年に1回を目安として、全体的に痛みや塗装のチェック、メンテナンスをしましょう)
質問4:お引渡しの前にフローリングの表面をへこませてしまいました
フローリングをへこませてしまった場合、無塗装やオイル塗装の場合は、次のようにすると改善できる場合があります。
- 水を染み込ませた日本手ぬぐい等をへこんだ場所に当ててしばらく待ちます。
- その後、アイロンを5から10秒程押し付ける→離すを2、3回繰り返してください。
※ウレタンやUV塗装の場合は、塗装が剥げる場合がありますので、補修業者に補修を依頼することをおすすめいたします。
質問5:LOHAS OIL仕上げは塗料が剥げやすいですか?
LOHAS OILは含浸系塗料です。
表面に塗料が付着すると共に、木材内部に浸み込む塗料となっております。
一般的なペンキやその他塗料と比較すると剥げにくい塗料となっております。
また、こすれやキズなどがついた際にも、ウレタン仕上げなどの商品はご自身でのメンテナンスはとても難しいですが、LOHAS OIL仕上げ(自然塗料仕上げ)は、サンドペーパーで軽く擦り、上から同色のLOHAS OILにて塗装する事により、とても簡単にメンテナンスができ、お気に入りの木製品を長くお使いいただけます。
無垢材は、グレード・育つ場所・木1本1本の個性によって色のばらつき違いが必ずあります。
また、グレードによって節の多い少ないなどもあり、まったく同じ色柄は存在しません。
あなただけの無垢建具や床材を、メンテナンスしながら末永くご愛用いただければ幸いです!