皆さんこんにちは!
OK-DEPOTの和田文吾です。
今日は昨日の続きで『松』のお話をします。
昨日は少し気が早くクリスマスツリーの話でしたが
今日はもっと気が早く門松のお話です。
当たり前のように2対でならんでいる門松ですが、
黒松と赤松の2種類が使われており、それぞれ黒松が雄松(おまつ)、赤松が雌松(めまつ)とも呼ばれています。
『黒松(雄松)』
とは樹皮が黒っぽい松のことで、葉が堅くて太く、長いのが特徴です。主に海岸沿いに多く自生している。
『赤松(雌松)』
とはその名の通り樹皮が赤い松のことです。黒松(雄松)に比べて葉が柔らかく、短く、細いのが特徴です。
主に内陸部に自生している。
門松では左に雄松、右に雌松を置くのが決まりになっています。
ひな祭りのお雛様と一緒で左が男性、右に女性を表す松を置くんです。
覚えにくい時は国産車の運転席は男性、助手席は女性と覚える解りやすいです。
門松には2種類の置き方があります。
まずひとつめは「外飾り」という置き方です。別名、出飾りや外こぼれと呼ばれる場合があります。
門松は大体3本の竹がついていますが、2番目に高い竹が、左右両方とも「外側」に向いている置き方が外飾りです。
竹の頂点を結んだときに左右の外側が出っ張る置き方です。
この置き方の意味は内にある災いを外に出すという意味があり、多くは一般家庭で用いられます。
子供が早く嫁いでいくように、ひとり立ちできるようにとの意味もあります。
また病院では「病気の患者が入ってこないように、
入院している患者が早く出ていくように」との意味で外飾りにされています。
もうひとつが「内飾り」と呼ばれる置き方です。別名、迎え飾りや内こぼれと呼ばれる場合があります。
これは門松の2番目に高い竹が両方とも「内側」に向いている置き方です。
竹の頂点を結んだときに両方とも内側が出っ張ります。
この置き方の意味は外から内に福を呼び込むという意味があり、
多くはお客様がたくさん来るようにと、商店で用いられます。
お嫁さんや子供が早く内に来るようにという意味で置かれる場合もあります。
針葉樹ひとつから色々な話しに成りましたが、日本の風習は奥深いですが細かい気遣いを感じますね❤
まさに『お・も・て・な・し』の心かな?