こんにちは。
外渉課のフセヒロシです。
我々、無垢建具のメーカー社員は職業柄、建具はついつい気になって見てしまうもの。
先日も都内へ出かけた際に、一際目立つ建具に目が留まってしまったので
皆様にも共有致します。
訪れたのは三越日本橋本店です。
由緒ある建物ですので、有名なスポットではありますが
なかなか行く機会ってないかもしれません。
1935年に6年もの歳月をかけ増改築された建物で
意外にも最近、2016年に国の重要文化財に指定されています。
重要文化財のため、派手にリノベーションや改修が出来ないそうで
少しずつ少しずつ改修しているようです。
当時は規模の大きい建物でしたが、今では周りの巨大ビルの
影に隠れてしまっている部分もあります。
内部はよく目を凝らすと非常に豪華絢爛で今ではあまり考えられない
仕様や材料もふんだんに使用されていて、圧巻です。
さて、本題はここからです。。。
建具のメーカー社員として目に留まったのは
こちらです。
高さは3m弱といったところでしょうか。
非常に頑強な作りの折れ戸です。
当時下レールが無い仕様は珍しいのではないでしょうか。
床面にローラーの痕もないので、戸車のような建具を支える金物も見受けられません。
びっしりと丁番が付けられ、フランス落としのようなもので固定するようです。
建具の厚みやガラスを考えると相当な重さであることは間違いなく、
それを当時1930年代でしょうか?やりのけていたところに驚きを感じます。
今でも現役で動いているようですし
さすが日本の中心部!といったところでしょうか。
お金の掛け方が違うんでしょうね。
ちょっとこの構造やシステムについて気になり、
しばらく観察していました。。。
皆さんも訪れた際はちょっと立ち寄ってみてください。
建具って素敵だなーと思えるはずですよ!