中国のお正月 その1

中国のお正月 その1

投稿日:2025年01月30日 カテゴリー:雑談
ID:91367 投稿者:開発課

「大家好(ダージャーハオ)」*

中国工場駐在中のシャンティエンです。

久しぶりの中国だよりです。

年末年始は一時帰国をしていまして、1月初旬からまた中国へ戻ってきています。今回は建築・建材・木工などの話は一切ありません。ただ中国の文化を紹介する、本当の雑談回です。

 

 

中国は現在、国全体が春節休暇中です。春節=旧正月。中国の正月は旧暦で祝われ、年中行事の中でも最も重要な伝統行事のようです。調べてみると、春節の歴史は古く、元々は年初めの祭祀で、思想信仰や理想願望、生活娯楽と文化心理を体現した、厄除けや食事、娯楽を満載したお祭りだそうです。

 

旧正月(1月1日)は祝日で、その前後が明確に祝日とはなっていませんが、中国全体が長期休暇をとる文化となっています。大き目のデパートやスーパー、コンビニ以外は本当にほぼ全てが休みに入って物流も止まってしまいます。これは中国の長期休暇が、この旧正月期間と10月の国慶節連休くらいしか無いことも関係しているのではないでしょうか。

 

旧正月休暇中は、普段遠方にいる人も実家に帰り、家族と過ごすのが一般的です。となると日本でも大型連休中に発生する渋滞が問題となってきます。中国は国土も大きければ移動する国民の数も日本の比ではありません。そこで渋滞対策として、大都市で行っていることの一つに「オッド・イーブン(The Odd-And-Even (OAE) Policy)」⇒「OAE」というものがあります。日付とナンバーによる車両規制で、ナンバープレート下一桁が奇数/偶数で、2日に1回通行可能日を制限するというものです。例えばナンバープレート下一桁1,3,5,7,9の奇数車両の、都市部乗り入れができる日が、1日や13日、29日などの日にちも奇数の日のみとなるようなイメージです。人口が多い国ならではの対策ですよね。

 

今年の旧暦2025年の1月1日は今月29日で、大晦日=除夕は28日です。外でカウントダウンイベントとか盛大にやるというより、実家に帰り家族団らんで食事するのが一般的です。

そういったこともあり、単身こちらへ来ている私を、上司が自分の家族との食事会に招待してくれました。家族の方々は、私が完全なる部外者なのにもかかわらず、温かく向かえてくれ、たくさんのご馳走をみんなで食べながら、「来年がもっと良い一年になると良いね」という話をして、中国の家庭の年越しの過ごし方を体験できました。

 

 

中国の人たちは、縁があって出会い、信頼関係が築けた人間のことは、友人や家族と同等のように思う国民性があり、折々でそのことを感じさせる出来事があり、情の深さと懐の広さを感じます。

 

そして、中国の旧正月のと言えばに「爆竹」もあります。皆さんもTVの映像で見たことあるのではないでしょうか?

爆竹を鳴らすことを「開門炮仗」と言います。その意味を簡単に言うと、新年にドアを開けて「パンパン」という爆竹の音で、旧い年を送って新しい年を迎え入れる=「大吉」を招き入れるということのようです。

 

ここ煙台は、今年は爆竹が禁止されているとのことで、お店もほとんど閉まっていることもあり、静かな正月となりました。正直なところ、うるさいくらいの伝統的な旧正月も体験したかったです。

その2に続く

 

*「大家好(ダージャーハオ)」=「みなさん、こんにちは。」

 

開発課加工場 山田(シャンティエン)

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