無垢材の補修方法 ―節抜けの節埋め補修―

無垢材の補修方法 ―節抜けの節埋め補修―

節抜けとは?
節とは、幹の中に枝の組織が残っている部分です。
この節の組織が死んでしまい、外周が黒くなった節が抜け落ちてしまった、または軽く叩いたときに抜け落ちそうな状態を「節抜け」「抜け節」といいます。節抜けを起こすおそれのある、密着度の低い節を「死に節」といいます。
逆に、周囲としっかりと密着している、組織の生きた節は「生き節」といいます。

「節抜け」は、こういった木材の端の部分でよく発生します。

節埋めとは?
死に節が抜け落ちて、穴の開いている状態を補修する方法です。
他の木材を埋め込み、処理することによって補修することができます。

補修手順
節の抜けたところに、小枝の切り先を接着剤で付けます。
節抜けの円型と小枝の円型が合わない場合は、カッターなどで調節してください。
接着剤を付ける側の小枝の皮は取るようにしてください。

小枝を接着剤で付け、乾かない内に上から強く押しつけてください。
強く押しつける事によって、隙間などが少なくなります。

接着剤が乾いたら、鋸、又は鉄鋸で余分なところを大まかにカットしてください。
※できれば鉄鋸を使用してください。

鋸で大まかにカットしたら、次はノミでペーパーができるくらいまで削ってください。
※1mm~2mmは残すようにします。

ペーパーを掛けます。
ペーパーを当て木に巻いて、全体をペーパーすると、平らに仕上がります。(加工時推奨ペーパー、150から180番)
  • 堅い木材(タモ・樺桜)の仕上げの場合、800番から1500番のペーパーを推奨します。
  • 堅い木材であっても、塗装してある場合の仕上げ用推奨ペーパーは2000番です。塗装してある場合、2000番のペーパーでも擦り過ぎれば塗装は薄くなってしまいます。強く擦らないように、手触りを確認しながら行うようにしてください。

ペーパー後に隙間がある場合は、ペーパー掛けで隙間に屑が詰まっている状態で接着剤を垂らし、半乾きの時にペーパーを掛けます。
それでも隙間があるようでしたら、この作業を繰り返してください。

完成です!
味わいのある節目になりました!
 

補修前
補修後
※全体にペーパーをかけたため、塗装が剥がれています。
濃色の塗装をする場合は、木目の色合いは塗装によってカバーできますが、無塗装の場合は、補充する小枝などの色味を合わせる必要があります。
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