防湿換気扇自動コントロールスイッチ ナチュレーヌの説明
屋内に生じる結露やカビは、住まいの内装や衣類・寝具等を汚染することで不潔感を招き、住まいの快適性を損なうだけでなく、健康障害をもたらすことが認識されるようになって、社会問題にまでなっています。
結露水と室内の汚れが一緒になると、カビが発生する環境が整います。カビは、アレルゲン(アレルギー反応を起こさせる物質)となって、アトピー性皮膚炎や喘息の原因になり健康障害を招きます。
住まいの使用建材の質的な変化と高気密化により、住まいの結露が増え続ける現在、結露・カビの問題を解決するには絶対湿度※制御による換気を行うことが有効です。
※絶対湿度・・・空気中に含まれている水蒸気量のこと。気温に無関係。結露や除湿の問題を扱うのに適した物理量。ナチュレーヌ室内と外気を取り込んだ後の室内の絶対湿度を比較して換気の効果がある時換気します。
日中の窓開け換気、就寝前の空気の入れかえが結露防止の最大ポイント!
日中の、気温が高く湿度が低い時窓開け換気すると、室内の湿気を効率良く室外へ放出できます。、また夜寝る前の窓開け換気は夜間の結露を防止します。
※日中、気温の上がった室内は、相対湿度が下がるため、もっと多くの湿気を取り込むことができるようになります。そこで畳、壁紙、天井材、布団などに含まれていた水分が室内空気中に放散されます。この湿気を多く含んだ空気を、窓開け換気などによって排出しない場合、夜中になって、気温(室温)が下がると、その温度の空気が含むことのできる水分量が減少するため、この空気中にとどまれなくなった水蒸気は壁、窓ガラス、天井などに結露というかたちで水に戻るのです。
しかし、それができない場合もあります。
日中の換気が効果があることがわかっていても、共稼ぎで日中不在であったり、家事の忙しさの中で、日中の窓開けによる換気を定期的に実施するのはなかなかむずかしいことで、これもできそうでできない作業です。就寝前の窓開け換気も、特に冬は冷たい空気が入ってくるので、つい億劫になりがちです。
そんな時頼りになるのがナチュレーヌ。ナチュレーヌは24時間、必要な時、必要な分だけ換気します。
有効な換気を実行するためには、屋内に空気を取り込む「給気口」から「排気口(換気扇)」に至る空気の通り道を確保しておく必要があります。このかぜ道を確保するために、給気口、排気口の取り付け方についても注意する必要があります。
空気の通り道を確保するため、冬の冷気を感じないフードやレジスターを選定することや、防虫網の定期的な清掃も必要です。
ナチュレーヌは浴室換気扇のスイッチとして、脱衣・洗面所に設置。
天井裏の換気扇で室内の空気をよどみなく排出するには、下記のような風の通り道を確保することが必要です。
気がつかないほどの湿気や温度の変化に反応して、四季を通じて室内の余剰湿気を繰り返し屋外へ排出します。
換気扇が止まっている状態でも、絶対湿度が増えると自動的にスイッチONとなり換気扇が回ります。
暖房を停止した就寝後に気温が低下し、サッシや壁の表面に結露します。ナチュレーヌは湿気の多い室内の空気と湿気の少ない外気を入れ換えますので、室内の水分を減少させ、結露やカビの発生を防止します。
数分ごとに湿度・温度を測定して熱損失が細小になるよう換気扇を自動運転しますので、陶器も寒さを感じることはありません。
換気が自動的に短い間隔で行われますので、農薬以上の毒性が指摘される防カビ剤を用いる必要がなくなります。建材、塗料の臭いや有毒ガスの排出によりアトピー等健康障害対策として有効です。
浴室や脱衣室には湯気がこもりやすいので、カビが生じ易い状態になります。外気の方が湿気の少ない時や一定の時間間隔で換気を繰り返すことにより浴室内が乾いた状態になります。
常に湿度・温度を測定して換気扇の運転をしますので、風呂を沸かしたときや、選択乾燥機を運転したときなどの急な湿度上昇時にすばやく換気扇を回し、湿気を排出します。
浴室照明の点灯により自動的に入浴中専用の運転モードに入り、裸でも寒さを感じない程度に換気扇を運転して浴室内の湿気を排出します。
トイレ照明の点灯により自動的にトイレ専用の運転モードに入り、消灯後は5分間換気ののち、自動運転に入ります。
換気の必要な時や効果のあるときだけ自動的に運転して換気しますので、湿気を除去します。
入浴後に浴室の照明を消すと自動的に換気扇が一定の時間運転して多量の湿気を含んだ空気を効率よく屋外へ排出しますので、浴室内に水滴がみられなくなります。
室内に干した洗濯物から蒸発した湿気が室内の床や壁にしみ込みます。ナチュレーヌは湿気の多い室内の空気と湿気の少ない外気を自動的に入れ替えしますので、洗濯物を乾き易くし、結露やカビの発生を防止します。
ナチュレーヌは基本的に、洗面所・脱衣所にある浴室の換気扇スイッチとして設置します。そのほかに「トイレ」「台所」「居間」「寝室」「地下室」「倉庫」「屋根裏」「機械室」「エレベーター機械室」「電気室」「受水槽室」「エレベーター地下ピット」にも設置できます。
●ナチュレーヌは設置場所により自動運転モードの切り替えが可能です。
●ナチュレーヌは常時本体作動用の電源(AC100V)2本が必要です。ナチュレーヌ本体に電源が確保できない場合は配線工事が必要です。
●ナチュレーヌは建築基準法および日本住宅性能基準をクリアしています。
●ナチュレーヌが使用できる換気扇の容量は、電動機の種類に関係なく5から50Wまで使用可能。
●換気扇の種類で使用できないもの=1)電子制御自動運転の換気扇、2)電子式連動シャッターの換気扇(換気扇に対して直列にシャッター回路が構成されているもの)、3)引きひも式シャッターの換気扇(シャッターを開いたままでの使用は可能です)、4)強弱切り替えリレー内蔵の換気扇。
●本製品は電子式自動制御スイッチです。換気扇のお手入れ時は、電源(ブレーカーなど)を切るなど充分に注意して行ってください。
●換気扇として共用ダクトファン等を使用し、他のスイッチと並列運転することも可能です。
●ナチュレーヌを取り付けた後のメガテストはできませんのでご注意ください。
※ 詳しくは技術資料および取り扱い説明書をご覧ください。