屋上緑化 常緑キリンソウ環境緑化の説明
環境保全および地球温暖化を抑止する目的で、日本のセダム研究の第一人者である株式会社フジタ(パラダイスパーク)の藤田社長の手によって、新しい植物が開発されました。キリンソウは日本在来の植物で、日本各地の山地や海岸の乾いた岩の上などに自生する植物です。キリンソウの由来は、中国の古書に出てくる想像上の動物、麒麟(きりん)に由来すると言われている縁起のいい植物で、乾燥や暑さに対する抵抗力は極めて強く、また耐多湿性や耐寒性も極めて強い植物です。江戸時代には飢餓に備え、若葉を塩茹でし乾燥させ保存食に使っていたとも言われております。また、薬用効果もあり蚊、蜂などの虫刺され、浅い切り傷等にも効きます。キリンソウは、これまでセダム緑化に失敗した箇所の補修用としても利用されてきました。このように優れた点が多くある植物ですが、冬季間は落葉していました。この唯一の大きな弱点を克服し、環境に負荷をかけずに緑化でき、温暖化防止にも貢献できるように進化したのがベンケイソウ科キリンソウ属「常緑キリンソウ」です。「常緑キリンソウ」は、屋上緑化・壁面緑化・法面緑化など、環境に改善に貢献できる植物です。
左側:従来のキリンソウ 右側:常緑キリンソウ(2月撮影)
会社フジタにて種苗登録されています。
品種番号第15866号 品種番号第15867号
「土壌流防」「雑草対策」「簡単緑化」を実現した新しい緑化方式が常緑キリンソウ袋方式
(FTMバッグ・緑の夢袋・小さな森の袋)です。
袋を並べるだけで、簡単に屋上緑化が完成します。
工事で屋上を汚すことも無く、誰でも簡単に屋上緑化ができます。
昨今、ゲリラ豪雨のような激しい雨が降り、屋上緑化の土壌が流出したり、風での飛散が問題となっています。また、植物が衰退し、雑草化することが、屋上緑化での大きな問題となっています。これらの問題を解決したのが、この常緑キリンソウ袋方式です。
屋上緑化の場合には、土壌の厚さは4cm5cm程度で、雨水のみで灌水装置を必要としません。雑草対策が施してありますので、メンテナンスの軽減に大きく貢献します。
また、製造過程・現場での作業でも極力ゴミを出さないように配慮されています。雨水利用+メンテナンスの軽減+ゴミの削減で環境に配慮した21世紀の環境配慮型の緑化方式です。
常緑キリンソウは、樹木のように木質化するため、CO2の固定が高く、環境問題に貢献します。小さな樹木が並んだ姿は、まるで屋上に小さな森が誕生するかのようです。
袋は様々な形状に加工でき少量の土壌と雨水で生育可能な常緑キリンソウとの組み合わせで、屋上緑化・壁面緑化・法面緑化・高速道路・鉄道・護岸などの環境緑化など様々な場所での利用が可能となりました。
袋タイプ1:ざぶとん型(基本サイズ 500×500)(FTM001)
袋状のパックと苗を一緒に出荷します。
出荷までの養生時間により、苗の繁茂状態が変わります。
屋上緑化・折板屋根緑化などに利用します。
【冬でも緑が豊富】
屋上、壁面、急斜面、曲面など今まで緑化が難しかった部分を常緑キリン草が1年を通して緑のオアシスに変えます。常緑キリンソウは、耐暑性、耐寒性、耐乾燥性、耐多湿性、耐塩性、耐日陰性に優れるため、屋上緑化・セダム緑化・壁面緑化・法面緑化・雑草防止で活躍しています。
傾斜70度、下地はコンクリートで景観修復を含め緑化し、中央手前は従来のキリンソウ、奥側は常緑麒麟草で比較をする為に分けて施工しました。4月から10月は両方変わり無く育っている状態です。